君の瞳に映りたくて。
「よし、じゃあケーキ切るよー」
「ねぇ、舞桜。
写真とってもいい?」
「うん、もちろん。」
それから私はケーキを切り、美乃里は和泉のふざけた写真を撮っていた。
「はい、どうぞ。
味見してないからまずかったらごめんね。」
私が切り分け終わると、美乃里も座ってフォークを手に取った。
「いただきまーす」
最初の一口は美乃里。
「…うん、大丈夫。美味しい美味しい。」
「ほんと!?よかったー。」
「舞桜はやっぱセンスあるのかもね。
スポンジも一発で綺麗に焼けたしね。」
「まぁ美乃里がいてくれたからね。
はい、和泉も祥也もどうぞ!」
といいつう、私が先にケーキを口にいれた。
「んーま。
すごーい、私でもこんなの作れるんだぁ」
「やれば誰でも出来るよ。」
「はは、そっか。」
「うわー、めっちゃうまいじゃん。
普通に店で買ってきたのと変わんない。」
と、和泉も喜んでくれたからよかった。