君の瞳に映りたくて。



「でも俺、やっぱこいつのこと覚えてるわ。ここでこうやって飯食ったこともあるわ。」


「え、ほんと?」


「は?」


あ。
香坂いるのに和泉に普通に返事しちゃったよ………


「…なんでもないです…」


やりにくいなぁ…どうしたものか。


「こいつに事情話せば良いのに。その方が動きやすいじゃん。
なんとなくこいつなら大丈夫な気がするけどな、俺は。」


えぇー…そうかなぁ…
お前なに言ってんの?って思われるよ、絶対。
信じてもらえなさそう。


「さてと、飯も食ったしいくか。
ほんとにタクシーで良いわけ?
金かかるけど。」


「うん。いいよ、別に。
タクシー先呼んでから会計しよ。」


タクシーなんて呼び慣れてるしね。


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