君の瞳に映りたくて。
「…美乃里。」
「………うー、もう泣きたくなかったのになぁ」
美乃里はそういって下を向いて目を押さえた。
「向こうついたらちゃんと連絡しなさいよ!」
「…うん、絶対する。」
「もう…あんたいなくなったら、私はなんのために部活にいけばいいのよ」
「はは、マネージャーなんだからみんなのサポートお願いしますよ。」
美乃里が泣いてるから、私も泣きそうだったけど必死で笑顔で耐えた。
「祥也もいっぱい迷惑かけてごめんね。
ありがとね。」
「…言ってねーの?本当に」
「………あぁ、うん。
昨日言ったじゃん。」
「…そ。
金城は?納得したのか?」
「…うーん、かな。あはは」
「………俺にも連絡しろよ。」
「うん!
…じゃあ、そろそろ行くね。
二人ともありがとね。またいつか。」
「…待ってるから!
戻ってくるときは必ず連絡してよね!」
「うん。必ず。
祥也にもね。」
「おう。」
「それじゃ、また。」
私は二人に別れを告げて、駅へ歩き出した。
振り向いたら泣いちゃうから、前だけを見て。
「仲、よかったのね」
「………うん。本当に仲良かったの。」
本当に私の友達はみんな最高で…春翔含めて。