君の瞳に映りたくて。
和泉said
***
「ねぇ、もう5時過ぎたよ?
みんなまだ来ないの?」
「ん?あー、そうだな。
まぁそろそろくるんじゃね?
っていうか優衣が早すぎなんだよ。」
「え、そうかな?」
今日は17時集合って言ってたのに、今俺んちにいるのは優衣だけ。
しかもこいつ、16時過ぎに来たし早すぎ。
舞桜は今日榑林と遊ぶって言ってたし一緒に来んのかな。
ピンポーンー
「あ、来た!
ちょい出てくるわ!」
俺は急いで部屋を飛び出した。
舞桜かもだし。
「はい!
………あれ、祥也と榑林だけ?
舞桜は?榑林一緒じゃなかったの?」
「あー…うん。一緒だったよ。
とりあえず上がるね。」
「え、あ、おう。」
………榑林どうしたんだ?
機嫌悪いのか…?
「あれ、そういえば榑林の彼氏は?」
「あぁ、遅れるんだってさ。」
「ふーん、そうなんだ。
俺、榑林の彼氏にめっちゃ会いたいんだよ~。」
「え、なんで?」
「なんでって…言われてもなぁ」
まさか生き霊になってた頃に世話になりました、何て言えねーし。
「あ、祥也も上がれよ。」
「………あぁ。」
なんだ?こいつも機嫌悪いのか?
めっちゃ暗いな。