君の瞳に映りたくて。
だけど、そのあと春翔は練習に顔を出さないまま、朝練は終わってしまい、教室に行ってもいなくて
あっという間にお昼になってしまった。
「ったく、あいつまたサボりか。」
「二学期は一回もサボらなかったのにね。」
同じクラスになってから、春翔がサボり魔だということを知った。
週一ペースでどこかへ消える。
部室か保健室かどこかだと思うけど。
「ま、お腹すいたら戻ってくるんじゃない?
それよりお弁当食べよー!」
と、美乃里の席に椅子を近づけたのだけれど…
「お弁当がない!!なんで!?」
なんで!?え、朝もって出たよね?
うん、だって杉山さんが玄関まで持ってきてくれたし…
それからは………
「……そうだ、部室だ…」
バッグの中から一回出したっけ…
あそこしかないか…
「ごめん、ちょっと取ってくるから二人で先食べててよ。」
私は美乃里と祥也にそういって、教室を出た。
お弁当を部室に忘れるなんて最悪。
職員室よって鍵もらわなきゃだし…はぁ。
まぁ冬だったからよかったことにしよう。
夏なら絶対腐ってる。めっちゃ熱くなるし。
「失礼します!!部室の鍵借りてきます!!」