君の瞳に映りたくて。
「昨日のことで怒ってるんじゃねーの?
違うならさ、ちゃんと言ってくれなきゃわかんねーよ。」
「……今日、サボってなにしてたの?」
「え…ただ寝てただけだけど」
「嘘!それだけじゃないでしょ?
私知ってるんだから」
「なにを?ちゃんと言ってくれなきゃわかんねーよ!」
最後までとぼけ続ける春翔にムカついて、私は生まれてはじめてビンタと言うものをした。
私の涙が溢れ出しそうで私は下を向いたまま腕を振り払い、写真を春翔に押し付けて、部室へ入って鍵を閉めた。
「舞桜!」
外からは春翔の声が聞こえるけど…
「……今は、顔も見たくない。」
私は、部室に上がって靴を脱ぎ、倒れこんだ。
「舞桜…ごめんな。」
写真を見たのか、春翔はそれだけいって部室の前から消えた。