君の瞳に映りたくて。


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「まーお。」


「……あ、ごめん。
なに?」


「どうした?元気ないじゃん。」


「ううん、なんでもないよ。」


私が帰って来て、一時間半ほどして春翔が来た。
杉山さんは春翔の分のご飯までしっかり作り、帰っていった。


春翔とご飯を済ませ、春翔を先にお風呂に入れてから私もお風呂に入り、やっと部屋でまったりタイム。

なのに……今日深田さんに言われたことが気になってしまって仕方がない。


「にしてもさー、舞桜今日は珍しく大胆じゃん。
泊まりに来てもいいなんてさ。」


「あー、ゲストルームにベッドあるよ。」


「は!?ここでいいわ!
なに、俺と別々に寝る気だったの!?
こんな広いベッドなのに!?」


「え、ダメ?」


「ダメに決まってんじゃん!」


「そっか。」


なんかめっちゃ必死な春翔を見てたらおかしくて、なんだかどうでもよくなってきた。


「…元気じゃん。よかった。」


「私はいつも元気だよ。」


「はは、そうだよなー。
舞桜が元気ないのなんて、らしくないもんなー。
毎日、宿題忘れてた~!とか言ってるしな。」


「うるさいよ!
今日はもう終わらせたもん。」


「え、まじで?
あとで写させてー!」


「まぁ英語だからね。」



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