君の瞳に映りたくて。
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「って感じ。」
「えー、なんか俺めっちゃべた褒めじゃん!
照れるわー。」
「だってお父さんに実はサボり魔で、日本史と古文漢文以外は勉強できませんなんて言えないじゃん。」
「うっ…今の胸に刺さった…」
「うちのお父さん、勉強には厳しいからね。
バレないようにね!」
「お、おう。
でも俺の母さんが口滑らせてないか心配。」
「はは、そっかぁ。
でも昨日はなにも言ってなかったから、話してないか、うちのお母さんのところで止まってるんだと思う。
うちのお母さんは全然厳しくないから。」
「あー、なるほどねー。」
「とにかく先生が電話してくれてたのと、春翔が頭下げてくれたから、それがお母さんの心を射止めたんだよー。
やっぱうちはお母さんを味方にしたらなんでも大丈夫みたい。」
「よし、じゃあ俺もおばさんに嫌われないように気を付けねーと。」
「でもお母さん、春翔を見ていい男に育ったわね~とか一人で盛り上がってたよ。
恥ずかしいくらいに。」
「はは、そっか。
あ、そうだ!
日曜日に練習試合だけど、土手高と試合やるんだ~。
北高やるから見に来てよ。」
「見に行っていいの?」
「当たり前じゃん!
絶対勝つからさー」
「わかった。何時から?」
「やったね!10時から!」
「じゃあ美乃里誘って行こっかな。」
「んじゃあ弁当も楽しみにしてまーす」
「えぇ!私作れないのに…」
「やればできるよ。舞桜なら。」
「……まぁ頑張ってみます…」
「やったね!!
14時には部活終わるから、そしたら舞桜んち行っていい?」
「うん、いいよ。」
「あーもうこれ絶対勝てるわー。」
「応援してる。」
「おう。」