君の瞳に映りたくて。
君の瞳の中には私がいる。
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「ん~、絶好調ね。」
体育が終わり、部活でまた私は走る。
たくさん走れる幸せで、機嫌もタイムも最高潮だ。
「なんで俺まで…」
そして私は今日、関口も引っ張ってきた。
私より遅いとは言っても、なかなかの速さだっただった関口が伸びないわけがないから。
「どうせ暇でしょ?
部活にも行ってないみたいだし、それなら陸上またやりなさいよ。」
それに、こいつがいたら私の長距離の記録も伸びそう。
私より遅かったけど、私がいつも以上に本気を出して、それと接戦だったから。
やっぱり私は長距離もだいすきだから。
「ほら、先生が呼んでるよ。
きっと3000だよ。走ってきな。」
「なんで俺がお前に指図されなきゃいけないんだ!」
「指図されたくないならさっさと行きなさい。
邪魔しないで。」
と、終わらない私と関口の言い合いに終止符を打ったのだった。
「ほら、舞桜も走るよ。」
「はーい!」
……ん?
「あれ、春翔。どうしたの?」
「んー、なんか舞桜が隼人と仲良しだから。
監視に来た。」
「あはは、なにそれ。
しかもそれに祥也まで連れてくる?」
ま、きっと休憩ってとこかな。
部室側は陸部が使ってるから。
「春翔は舞桜の走ってるとこ見たあとが一番調子いいんだよ。負けず嫌いだから。
だから見に来たってとこだな。」
と、結局祥也が説明してるし。
「同じ競技じゃないのに私に対抗意識燃やされても。」
「俺も頑張らなきゃ~って思えるんだよね。
ね、走ってよ。」
「うん、ちょうど走るとこ。
美乃里行くよー!」
「早くしなさい!」
あー、怒られちゃった。
「いちについて
よーーい、ドン!」
私も、春翔には負けたくないよ。
頑張る春翔には絶対負けない。