君の瞳に映りたくて。
学校についてから香坂の自転車をとり、和泉が転んだ河川敷を通り、和泉の家へ向かった。
「だいたいあいつ、こっちは遠回りなのになんでここを通ったのか…」
「この景色が好きなんじゃない?私ここの景色大好きで、私も遠回りだけどここ通るもん。」
川がキラキラしてて、すっごくきれい。
きれいに整備されてるしね。
「俺もこの景色好きだなー。」
ほら、やっぱり和泉も好きじゃん。
めっちゃきれいだもん。
ちょっとくらいの遠回りなら苦にならないよ。
「で、この河川敷のどこで転んだの?」
「そこまではわからないんだよ。
この河川敷のどこか。」
「へぇ、そっか。」
和泉は見覚えあるとことかないのかな。