君の瞳に映りたくて。
「あ、確か和泉の誕生日は2月14日だよ。」
「へー、よく知ってんな。」
「だって去年その日土曜日で学校休みだったけど、部活があったから学校にいたのね?
そしたら優衣ちゃん、和泉が部活に来るなりチョコとプレゼント渡してたもん。
誕生日プレゼントとバレンタインのチョコだって。
そのあと先生に怒られてたから記憶にあるの。」
「へぇ、なるほどな。」
「和泉も春じゃないじゃん。」
「一応立春は過ぎてるし!」
「………まぁそうだけど。
って、誕生日1日違いだね。偶然。」
「そうだな。」
「でも美乃里もバレンタインが誕生日だから、和泉と美乃里は誕生日は一緒だよ。」
「どうでもいいわ!!」
なんなんだ、その情報は。
「あはは、そっか。
あ、そろそろ帰ろっか。」
「あ、あぁ。
暗いから足元気を付けろよ?」
「うん、ありがと。」