君の瞳に映りたくて。



「………確かに重いな。」


「うるさいよ!!ばか!!」


「いや、見た目のわりにって。
やっぱ筋肉が多いんだろうな、宮下は。」


「………嬉しくないよ。」


「え、そうか?」


だって私女だし…男子ならまだしも………


「でも大変だったら言ってよね。
走るから。」


「そこまで重くはねーよ。俺も男だし。」


「………ありがと。」


「そういや春翔は?どこにいる?」


「………自転車のかごに座ってる。」


「他に座れるとこないんだよね、俺だけ。」


何て言ってるけど…飛んでいけばいいのでは?


「ったく、春翔らしいな。そういうとこ。」



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