君の瞳に映りたくて。



自転車で15分、思ったより早く病院へとついた。


「春翔は?」


「ん?いるよ?ここに。」


私のとなりをぴったりとくっついてきてる。


「そ。
じゃあ行くか、部屋。」


「うん。」


左には香坂、右には和泉
周りの人には和泉が見えないけど、両サイドにイケメンがいると…なんだか照れる。
しかも和泉なんてかなり近いし。幽体じゃなかったら手触れるよ、これ。


「あら、香坂くん?」


私たちが歩いていると、前から女の人に話しかけられた。


「………母さん。」


「え?」


この人が?和泉のお母さん?
………さすがこのイケメンを産んだ人だ。
キレイ。


「あ、こんちは。
春翔どうですか?」


「うん…まだ。あ、病室はいろ。」


まぁわかってたよ?
だって和泉ここにいるもん。


「あれ?そちらの方は?」


「あ、香坂と春翔くんと同じクラスの宮下舞桜です。」


「春翔の母です。」


………やっぱ綺麗な人だ。



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