君の瞳に映りたくて。



そこに…


「こんにちは。」


優衣ちゃんが来た。


「あら、優衣ちゃん!」


「優衣ちゃん?」


おばさんが優衣ちゃんの名前を呼んだとき、和泉も反応した。


「この子が俺の彼女?」


その言葉に私は頷いた。
和泉はそれからずっと優衣ちゃんを見てて…妬ける。

ずっと私のことばかりを見てた和泉がまた優衣ちゃんを見てる。

見ないで

そう思う私は最低だ。
和泉が幸せならそれでよかったんじゃないのか、私。
奪うつもりなんかこれっぽっちもないはずなのに………


「春翔はまだ…ですか?」


「えぇ、まだなの。」


「そうですか…
ところでなんで香坂と舞桜ちゃんは一緒にいるの?」


「え、えーと…」


なんでと言われましても特に意味なんかないような…
私が和泉が見えるってだけで…


「付き合ってるから。」


「え!?あ、う、うん…そうなんだよねー」


なんか香坂から鋭い視線がまた来てからとりあえず話を合わせといた。


「へぇー…そうなんだ。
あ、じゃあ私帰りますね。」


「え、もう?」


「用事があるので。
じゃーね、舞桜ちゃん、香坂。」


…え、あれだけ?え?
普段あんなにラブラブなのに?
そんなあっさりなの?


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