君の瞳に映りたくて。



でも、どうやったら記憶戻るんだろ。
おばさんあんなに心配してて…早くどうにかしてあげたい。
今の和泉には私しかいないのにな………


「あー、どうすれば記憶戻るのかなー。
…ねえ?」


「え?あぁ、そうだね。」


和泉はおばさんを見てからか、優衣ちゃんを見たからか、ずっと下を見てる。
なにを考えてるのか全然わからないけど………


「………俺んちでも来る?」


「え?香坂んち?なんで?」


「俺んちに春翔の写真とかあるし。
なにかきっかけになるかもだろ?」


「あぁ!そうだね!
じゃあ香坂んち行く!ね、和泉。」


「え、あぁ、うん。」


………なんか元気ないなぁ…
どうしたんだろ…


「っていうか帰りもチャリ?」


「え?そうじゃないの?
香坂、和泉が帰りも自転車か聞いてるけど。」


「あぁ、そうだよ。」


「ほら。」


「ふーん。」


また聞いといてその反応。興味あるのかな。



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