君の瞳に映りたくて。


「で。宮下も起きたことだし、提出物集めるぞー。」


………提出物…


「あぁぁ!!」


「なんだ、宮下。またお前か。」


そうだ、読書感想文今日までだった………
すっかり忘れてたよー!まだ本すら読んでないのに…

もう~!!なんで夏休みの宿題を夏休み中に集めるの!バカじゃないの!?


「せ、先生…忘れましたー…あはは」


「………宮下、お前何回目だ?一回病院行った方がいいんじゃないか?宿題、何回忘れたら気が済むんだ?」


「…先生も毎日会ってるんだから言ってくれればいいのに。」


「聞こえてるぞー。」


「夏休み明けには必ず!!」


「ったく…他に忘れたやついるかー?」


いるでしょ。いるよね?
私だけだったら恥ずかしすぎるんだけど。


「はーい。先生俺も忘れちゃったー。
やってあるんだけど、持ってこなかっただけだから!」


………和泉…


「和泉、言い訳はいい。他は?」


「先生、俺もやってないわ。」


「ったく、じゃあ宮下と和泉と香坂(こうさか)は夏休み明けに必ず持ってこいよ。」


「はーい」


って3人だけ?
みんなけっこう優秀なんだね。私なんにも宿題終わってないや。部活が忙しくて。



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