君の瞳に映りたくて。


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「…勝手に入って来いって言われたんだけど…ほんとに良いのかな…」


「いいんじゃない?早く入ろうよ。」


「う、うん…」


でもやっぱり他人の家に勝手に入るのは気が引けるなぁ…


「って、ちょ和泉待ってよー」


もう!自分はみんなに見られないからって!
………そういう私も和泉を追いかけて中入っちゃったけど………


「お邪魔しまーす…」


…ほんとに誰もいないよね?
もう上がっちゃうよ!?


「まーお。
俺一通りみてきたけどほんとにいないっぽい。
だから早く上がりなよ。」


「あ、うん。ありがと。」


よかった。
こういうときはやっぱり便利だね、和泉。


「ねぇ、舞桜。
あんまあいつに近づいちゃダメだよ。」


「え?なんで?」


「あいつも男だから。
舞桜は危機感足りなさすぎ。
それに今日の舞桜、いつもより可愛いし。」


「はは、だって和泉がいるもん。」


「え?」


「守ってくれるんでしょ?」


「え………あぁ」


「だから大丈夫。
まぁでも一応気を付けます。自己防衛も大切にってことだね。」


「そ、そうそれ!」


………なんか和泉に女の子扱いされて、可愛いって言われて………顔が勝手ににやけるんだけど!!
これどうすればいい!?
香坂の部屋ついちゃうじゃん!!


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