君の瞳に映りたくて。



「おう。」


「う、わ!」


び、びっくりした………
なんでこっちから来るんだ、香坂…


「………なに、一人でにやけてたわけ?」


うわ!バレてた!!


「うるさいよ!なんでもない!」


「………あー、そういうことか。」


「え?」


「春翔、いるんだろ?」


………そうだった。
この男は私が和泉の事好きだって知ってたんだった…


「あ、あの、それもう絶対口に出さないでよね!!」


「わかってるよ。
俺もそこまでバカじゃねーし、デリカシーないわけじゃねーよ。」


「あ、そうですね、よかった。」


私がひと安心してまた笑ってると隣から


「なに、俺に隠し事?」


和泉が顔を出してきた。


「え、そんなことないよ!」


「じゃあなんで俺だけ意味不明?
俺にもわかるように説明してよ。」


「う…それはちょっと…」


「やっぱ隠し事じゃん。」


うぅー…どうしたものか…


「香坂ぁ…」


「あ?なんだよ。」


「和泉が説明しろって言う。」


「………今の春翔に、聞く資格はねーな。」


「は?」


いや、なんか和泉さん怖いです。



< 92 / 500 >

この作品をシェア

pagetop