この夏の贈りもの
裕を見ると、ホナミさんに同調するように体から黒いモヤが出てきているのがわかった。
「裕、自分を強く持って。絶対にホナミさんに流されないで」
「あぁ。わかってる」
強く頷く裕を見て、あたしはドアを開けた。
瞬間。
部屋の中に充満していた黒いモヤが一気に溢れ出す。
呼吸もできないほどの強い邪気にあたしはせき込んだ。
「大丈夫か?」
和が後ろから心配そうに声をかけてくれた。
お札を取った事で部屋からあふれ出した邪気は学校内へと流れ出て行く。
「大丈夫」
あたしはそう返事をして、前方を睨み付けるようにして部屋の中へと足を踏み入れた。
音楽室の中はモヤに包まれていて、一寸先も見えない状況だ。
足元に気を付けながらゆっくりと進んでいく。
「ホナミさん? いるんでしょ?」
どこかにいるはずのホナミさんに声をかける。
奥へ進めば進むにつれてモヤは深く、濃くなっていく。
「裕、自分を強く持って。絶対にホナミさんに流されないで」
「あぁ。わかってる」
強く頷く裕を見て、あたしはドアを開けた。
瞬間。
部屋の中に充満していた黒いモヤが一気に溢れ出す。
呼吸もできないほどの強い邪気にあたしはせき込んだ。
「大丈夫か?」
和が後ろから心配そうに声をかけてくれた。
お札を取った事で部屋からあふれ出した邪気は学校内へと流れ出て行く。
「大丈夫」
あたしはそう返事をして、前方を睨み付けるようにして部屋の中へと足を踏み入れた。
音楽室の中はモヤに包まれていて、一寸先も見えない状況だ。
足元に気を付けながらゆっくりと進んでいく。
「ホナミさん? いるんでしょ?」
どこかにいるはずのホナミさんに声をかける。
奥へ進めば進むにつれてモヤは深く、濃くなっていく。