この夏の贈りもの
原田大空、想い
朝食を終えたあたしは昨日の教室、3年1組に来ていた。
ここが夢クラブのみんなの教室だったようだ。
「おはよう」
ガラガラと音を立てながらドアを開くと、みんなと視線がぶつかった。
「おはようチホちゃん!」
「おはよう、チホ」
あちこちからそんな声が飛んできてなんだか少し照れくさくなって、俯いた。
男子生徒とこうしてまともに会話をするなんて、一体何年ぶりだろうか。
中学時代に交際を断って以降、あたしは男子生徒との会話を極力避けるようになったいた。
世間話なんて絶対にしないし、挨拶もしない。
するのは学校で必要な事だけにとどめていた。
それが、6人を目の前にして挨拶をかわし、みんなが死んでしまった理由を聞いて、成仏へ持って行こうとしているのだ。
そんな自分が信じられなかった。
「チホ、成仏する順番を決めたんだ」
ここが夢クラブのみんなの教室だったようだ。
「おはよう」
ガラガラと音を立てながらドアを開くと、みんなと視線がぶつかった。
「おはようチホちゃん!」
「おはよう、チホ」
あちこちからそんな声が飛んできてなんだか少し照れくさくなって、俯いた。
男子生徒とこうしてまともに会話をするなんて、一体何年ぶりだろうか。
中学時代に交際を断って以降、あたしは男子生徒との会話を極力避けるようになったいた。
世間話なんて絶対にしないし、挨拶もしない。
するのは学校で必要な事だけにとどめていた。
それが、6人を目の前にして挨拶をかわし、みんなが死んでしまった理由を聞いて、成仏へ持って行こうとしているのだ。
そんな自分が信じられなかった。
「チホ、成仏する順番を決めたんだ」