恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
恋は忘れたころにやって来る
もちっとした肌……
思わず食べてしまいたくなるような、
ぷるんとした唇まで……あと数センチ。
「早く来て、晃太」
彼のキラキラした、
つぶらな瞳と視線を絡める。
「そう。晃太、こっちよ。こっちに来るのよ!早く」
晃太が、満面の笑みで私に向かって、
ダイブする。
んぎゃーっ!!
晃太は、勢い余って
私のおでこに激突した。
「ああ……残念」
まあ、仕方ないか。
晃太は、私の甥っ子。
おまけに生後半年だし。
「いやぁ~かわいい」
唇をつき出して、その愛らしい唇を、
無理やり奪ってやろうか。
やっと首の座ったばかりの男の子に、顔を近づける。
キスするみたいに、唇をつき出して。
もう少しで、
既成事実達成というときに、
にゅうっと横から猛烈な勢いで、腕が伸びて来て、大事な彼を持っていかれた。
「ケチ」
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