恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「だから、止めとけって言ってるだろう?お前が敵う相手じゃないって」
「心配してくれるのは、有難いけど。本当に何でもないって。付き合ってるわけじゃないもの」正確には、付き合うのは、ほんの短い期間だもの。
「どういうこと?」佐野君が驚いてる。
私は、仕方なく葛城さんと会った時のことを話した。
もちろん、細かい部分は省いてだけど。
「私、ある理由で男性が苦手で、困ってて。将来の事考えて男性に慣れるように相手をしてもらってただけ。
真梨香さんっていう婚約者がいる事も知ってる。
葛城さんとは、何度か食事して、話をするだけ。それ以上の関係にはならないの」
佐野君は、私の話を黙って聞いていた。
しばらく考え込んでから彼は言った。