恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
彼のお腹から、胸に向かってツンツンと指で軽く押し当ててあげた。

キャッキャと喜んで手足をバタつかせる。

「可愛いな」キスしちゃおうかな。晃太のおでこに顔を近づけると、ぬうっと腕が伸びて来た。

もう、こんの可愛さって何だろう。

プルンとした唇。

つぶらな瞳。

かわいいなあ。

フニフニと唇に指をあててみる。

「汚い。止めろ」妹の愛美が、あっという間に晃太を取り上げた。

「痛いって」晃太が名残惜しそうに私の髪をつかんでいた。

妹が仁王立ちになって、ベッドの横で立っている。

「とっとと起きて、朝ごはん食べてよ」

「はい、すみません」

「布団干すから、晃太抱いてて」

「はい」

実の妹に布団をはがされ、ベッドの上で晃太と一緒に大はしゃぎする。

「かわいいなあ。もう、晃太がいればいいか」男なんていなくても。

「何言ってんのよ。重いって。今から甥っ子当てにするな」

「思春期を向かえても、実の伯母の事は、キモいって言わないのよ。晃太」
< 143 / 267 >

この作品をシェア

pagetop