恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
キッチンに降りていくと、鮭の切り身とみそ汁。

母が朝食を用意していた。

いつもの実家の朝食の風景。


「いただきます」

「さっさと食べてね。出かけるから」妹が後からキッチンに入って来ていう。

「留守番してようか?なんなら、晃太置いて行っていいよ」

妹と母の買い物に付き合うくらいなら、家で晃太と遊んでいたい。

さっきの布団に包まるの、もう一度やってあげようかな。

妹が振り返って言う。

「だめ。今日は買い物が多いから、和泉、荷物持ちだから」

「うわっ」

もう。早速駆り出されるんだ。

晃太さえいなければ、毎月のように実家なんかに戻って来たりしないのに。

晃太は、私の隣で子供用のいすに座ってリンゴを食べている。

私は、妹に見られないように晃太にウィンクする。

晃太は、足をバタバタさせて喜んでくれる。
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