恋のルール教えて下さい ～憧れの課長と大人の恋～

「気持ちがすっとしたんです。
ずっと胸に抱えてた塊のようなものが、溶けて、なくなっていく感じがしたんです」


「君は？昔の彼に対して
もう何とも思ってないの？」

「何ともって？
彼とは、それじゃあねって別れました。

今度、会おうとは言いませんでした。

もう、会うつもりはないんです。
彼が、幸せでいてくれればいいんです」


「それで、その人の事は、
吹っ切れたのか？」

「そうなんでしょうね。
これが吹っ切れたって事なんでしょうか？

その後、すごくあなたに会いたくなりました。
凄く会いたいっていう事が、今の私の気持ちなんだと思います」

「ん、そうだと思うよ。
そうじゃないと、俺が困る」

「困るって？」

「自分で分からないか？
今まで全く受け身でしかなかった君が、触れたいって言ってきただろう？
何かしたいって、俺に言ってきたのは二回目だろう？」

「はい」

「最初は、俺に付き合って欲しいと言ってきた」

「はい」

「あの言葉は、後悔してない？」

「もちろんです。私を変えてくれるのは、あなたしかいないんです」