恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
あまり速い展開に追いついて行かない。
せめて、家に帰ってシュミレーションしないと落ち着かない。
み、見られてまずい下着って事はないけど。
シンプルで肌の色と変わらない。
どんなにかっこよく言ったって、所詮はベージュだ。まるで可愛くない。
ああああ、終わった。帰りたくなってきた。
「どうかした?」
いつも完璧な葛城さん。
こんなふうに自分の身なりを完璧にするって事は、相手の欠点にも目が行くって事だよね。
欠点を直すから、完璧に見えるというか。
つまり……
完璧な彼からすると、私、ダメな所ばっかりなんだろうな。
「はあ~」ダメだ。帰ろう。
ダメ女、決定だ。
このまま彼の部屋に行っても、がっかりさせるだけのような気がしてきた。