恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「私の事、彼女だって認めてくれるんですか?」
まくし立てるような彼女の必死な顔から、
一生懸命なのが伝わってきて、ついからかいたくなる。
「そ、そういう訳じゃないわよ。
京佑って、一度決めたら、凄い頑固なんだから。
あなたから、考え直すように言って。
このままだと、本当に会社辞めるって言い出すわ」
「辞めたらまずいんですか?」
「辞めるって、正気で言ってるの?」
「私は、彼が会社を辞めても、自由に会えますし」
「彼女面しないで!」
真梨香さんは、いら立ちを隠さずに言った。
「そんなに頑固なら、私が言い聞かせても、無駄だと思いますし。
私は、そもそも、彼が考えて決めたことについて、反対しません」
「あんた、
なに分かったこと言ってるのよ」
彼女が、私に向かって指をさすので、指から視線を外すために、立ち上がった。