恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
それは、普段から、きちっとしている人の事です。

何をしたらいいのか、分からない私は、
一人で2日ほど悩んだあと、
葛城さんに泣きついた。


「どうしたらいいかって?
別にそのままでいいんじゃないか?」

なんて、とぼけている。

最初の印象が大事って、言うじゃないですか?

冴えない女って言われたら、どうするの?

と、葛城さんに言っても、十分きれいだから大丈夫だなんて取り合わない。

私は、無理やり彼を誘って、買い物に連れ出した。

彼に手伝ってもらって、ブティックを回る。

服って、買い物のついでに、スーパーで買うもんだと思ってた私を見て、葛城さんも付き合ってくれる気になった。

試着室で、どれを着ても似合ってるとしか言わないから、結局、無難な落ち着いた感じのベージュのツーピースを選んだ。

「結局、冒険は出来なんだわ。私」

正直、スーパーで買うのと変わんない気もする。

「それなら、ブラウスを華やかにすればいい」

彼は、その場でフリルのついた、藤色のブラウスを合わせてくれる。

「さすが。さっきと印象が全然違う」

「まあ、こんなもんでしょう」

そうですか。
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