恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
彼のお母さまは、本当に気さくな人で息子にはストレートにものを言う人のようだ。
「京佑、和泉さんのためにも無職なんてことのないようにね」
会社辞めるかもしれないと打ち明けても、こんなふうに言っただけだった。
「はい。この人一人くらい何とかしますから」
葛城さんも、さらっと返す。
「あの……
今の会社辞めるなんて。私はそこまでする必要ないと思うのですが」
お母さんの目が輝いた。
「和泉さんは、納得してないみたいですよ」
葛城さんのお母さんは微笑んだまま、息子に意見する。
「それは、和泉と二人で決める事ですから」息子も、表情一つ変えない。