恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「和泉は、あの人と結婚するの?」
キッチンの片づけをしながら愛美が言う。

「多分、そうなると思う」

私は、晃太をあやしている葛城さんを見ながら言う。

「いいわね。見ていて楽しいって」洗い物を運んできた母が嬉しそうにしている。

「中身もそうだといいけど」

愛美は、まだ葛城さんのことを信用していない。

「優しくていい人よ。私には勿体ないくらい」私は、素直に言う。

「和泉は、何でも信じちゃうんだから」

「愛ちゃん、そんなに心配しなくても大丈夫だと思わ。あの人、ずっと和泉ちゃんこと気にしてたもの」

「そんな事で、何が分かるのよ」愛美がガチャンと音を立ててお皿を置く。
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