恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「ええっ?私のファッションセンスがいけないんですか?」

「それだけじゃないわよ。全部気に入らない。こんな女が京佑の隣にいるなんて、堪えられない」

真梨香さんは、テーブルをバンと叩くと、こう言った。

「明日、土曜日よね?」

「はい」

「京佑、出張だから、あんた暇でしょう?」

「暇って言うか、忙しくはないですけど」

見ようと思ってたドラマ、夜中に見るくらいですけど。

「それなら、ちょうどいいわ。明日、お昼食べて家で待ってなさい。後で電話するから」

真梨香さんは、豪快にアイスティーを飲み干すと、伝票を掴んで店を出て行った。

レジでお金を払う時、人が変わったように愛想よく笑ってたのが印象に残った。
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