恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「はい」私も後を追って中に入って行く。
彼女がはいっていったのは、美容院だった。イメージする街の美容院と違う。
高級感あふれる店内に丁寧過ぎる接待に圧倒され、
「お寛ぎ下さい」と言われても、まるで落ち着かない。
「篠塚様こちらでございます」と案内されたのは二人仕様の個室だった。
真梨香さんは、自分の髪をセットしてもらう間に、身を乗り出して、美容師さんに私の髪の指示を出していた。
私は、真梨香さんの言われるまま、ハサミを動かす美容師さんの邪魔にならないように、小さくなっていた。