雨を待ちわびて
「ワンピースだって、下着だって、脱いで簡単に洗って乾かさないと。ここには直の物はもう何一つ置いて無いからな。帰り困るだろ?で、パンツ、どうする?
…へ、ヘックショイ」
お湯の中でショーツに指を掛け、弾く。
…。
「もう、パンツパンツって言わないで!」
「パンツはパンツだろうが。…ちっちぇえパンツだな」
…。
「もう…目、瞑っててください」
…。
見つめても一向に瞑る気配は無い。…楽しんでるでしょ。
「…もう」
「直が瞑れ」
…そんなの意味が無い。
「脱がされてる事が自分で見えなきゃ、案外恥ずかしく無いもんだから。ほら瞑れ。早く」
…もう、何その理屈。イヤダー。
「瞑ったか?」
顔を覗き込んでる気配がしてる。
「ゔ、はい、瞑りました」
腰を浮かされた。ずらされているのが解った。
…ゔゔ。…今、中途半端に恥ずかしい格好のど真ん中よね。
右、左、フワッ、フワッと膝の方へ布が移動していく気配がする。膝を立てられた。
水中だからあまり抵抗が無い。
更に下げられた。足首を掴まれ、スルッスルッと引き抜かれた。
「フッ、任務完了」