ALONE
『そや。瀧本さん実はな…』


一瞬時間が止まる。







『金貸して欲しいねん♪』



…!?



コイツは一体誰を相手にモノ言ってんだ!?



瀧本は眉間にシワを寄せてシュウジを睨む。



いや睨むなんてもんじゃない。



殺意を込めた目線だ。



瀧本は口を開く。



『…いくらだ?』



シュウジは微笑む。



『1000万♪』



俺はその場に倒れそうになった。


しかしそんな俺の心情など知らずシュウジは話を続ける。


『…それと…瀧本組の息がかかった賃貸住宅、使える兵隊も何人か貸して欲しいんや。』




瀧本はゆっくり立ち上がる



『なぁシュウジ…』



瀧本はシュウジの手にそっと触れる



そして…



『あんまり俺を舐めるな。』



次の瞬間




シュウジの手の平に



勢いよくタバコの火を押し当てた。
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