ALONE
『なぁシュウジ…。お前が何に首突っ込もうが俺は知らねぇがな…組には迷惑かけるなよ。』


『わかっとるって♪』


『あと…金と住居の返済期限は1年。それ以上はねぇ。それから兵隊はヨシアキに頼め。俺からもあいつに言っといてやる。』


『おおきに♪じゃぁそろそろ行こか。ジン帰るで。』




俺は精一杯平静を装った。


席を立ち


瀧本に会釈をし


シュウジの後ろを歩く。



そして店を出て数歩…


俺は我慢出来ず


タバコの焼け跡をさすりながら隣を歩くシュウジの左肩を掴み


電柱にたたき付けた。


『お前何考えてる!!


1000万?


賃貸住宅?


兵隊?


しまいにゃ俺のじぃさん?


俺は何もわからねぇ!!


質問するなってか!?


何がチームを動かす権限をやるだ!!


何が運命共同体だ!!


都合いいことばっか言って結局お前は俺を利用しただけだ!!』


俺の怒りが路地裏にこだまする。


シュウジはまた笑みを浮かべた。


『まぁそうカッカすな。これからじっくり説明したるわ♪』



そして俺らは



この時から俺らの会議室となったあの日のファミレスへ入った。
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