ALONE
シュウジは次々にマウスでフォルダをクリックしていく。
開いては閉じ…
また開いては閉じる。
10分ほど経ち
シュウジは長い沈黙を破った。
『ジン…妙やで』
『…なんかわかったのか?』
『いや…何もない。』
『………?』
『何もないのが妙なんや。』
『…どうゆう意味だ?』
『お前の兄貴は急に殺されたんやろ?なのに何も残ってへんのや。マイコンピュータ…サイトの履歴…ブックマーク…ごみ箱の中身まで消えとる。おかしないか?』
確かにそれは有り得ない。
兄貴は仕事が終わって帰宅しても
毎日このパソコンを使って残った仕事を仕上げたり資料を作ったりしていた。
しかしここにはその痕跡が何も残っていない。
シュウジは持論を話す。
『可能性として有り得るんは2つやな。一つはお前の兄貴がごっつマメな奴で、電源を切る時にいつも履歴を消しとった線。そしてもう一つは…』
俺はシュウジの発言を予想して口を開く。
『…誰かがここに来て……消した。』
開いては閉じ…
また開いては閉じる。
10分ほど経ち
シュウジは長い沈黙を破った。
『ジン…妙やで』
『…なんかわかったのか?』
『いや…何もない。』
『………?』
『何もないのが妙なんや。』
『…どうゆう意味だ?』
『お前の兄貴は急に殺されたんやろ?なのに何も残ってへんのや。マイコンピュータ…サイトの履歴…ブックマーク…ごみ箱の中身まで消えとる。おかしないか?』
確かにそれは有り得ない。
兄貴は仕事が終わって帰宅しても
毎日このパソコンを使って残った仕事を仕上げたり資料を作ったりしていた。
しかしここにはその痕跡が何も残っていない。
シュウジは持論を話す。
『可能性として有り得るんは2つやな。一つはお前の兄貴がごっつマメな奴で、電源を切る時にいつも履歴を消しとった線。そしてもう一つは…』
俺はシュウジの発言を予想して口を開く。
『…誰かがここに来て……消した。』