ALONE
『…わかった』



と言って兄貴が寝ていたベッドの端に座ると



シュウジはアルバムを開く。




シュウジはページをめくりながら言う。




『なぁジン。お前がアルバム探しとる間におもろいモン見つけたで。』



『…なんだよ。』



『手がつけられとらんフォルダがあった。』



『……!?』



『…いや、正確には手がつけられんかったんやろな。』



『どうゆう意味だよ』



『メールBOX



…パスワードでフィルターかかっとんねん。』




俺はデスクチェアに座りマウスでカーソルをメールBOXに合わせ



クリックした。



画面にパスワード入力画面が出る。



シュウジが言う



『ジン。それはお前の仕事やで。』



『…は?』



『俺はお前の兄貴がどんな奴かわからん。生年月日…血液型…好きなモン…嫌いなモン…。だからお前の役目や。』



…だからといって俺がそのパスワードを知ってるわけもなかった。



一通り生年月日や思い当たる言葉なんかを入れてみたが…



全部はじかれた。
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