ALONE
10分くらい経った。
俺がパスワードに煮詰まって背もたれに寄り掛かると…
シュウジがベッドの上で
アルバムを閉じた。
俺は後頭部で手を組み
シュウジに尋ねた。
『…いたか?安西。』
アルバムにもし安西の名前がなければ
あの男が自動的に兄貴の事件に絡んだ奴だと推察出来る。
シュウジは俺に真剣な顔でアルバムを手渡す。
『…おったで』
俺はその言葉にわずかな可能性が消えたと感じて落ち込んだが…
シュウジは次の瞬間笑った。
『ただし…
安西…さんや♪』
『………!!』
俺は顔を上げ
一瞬コイツのいつも含みを持たせた言い方にイラつきながらも
アルバムを手に取りページを荒っぽくめくった。
クラスは全部で5。
一人だけ安西という名前はあったが…
そいつは女だった。
今確信に変わる。
兄貴の死後…
この部屋に入り…
データを消していったのは…
あの男。
俺がパスワードに煮詰まって背もたれに寄り掛かると…
シュウジがベッドの上で
アルバムを閉じた。
俺は後頭部で手を組み
シュウジに尋ねた。
『…いたか?安西。』
アルバムにもし安西の名前がなければ
あの男が自動的に兄貴の事件に絡んだ奴だと推察出来る。
シュウジは俺に真剣な顔でアルバムを手渡す。
『…おったで』
俺はその言葉にわずかな可能性が消えたと感じて落ち込んだが…
シュウジは次の瞬間笑った。
『ただし…
安西…さんや♪』
『………!!』
俺は顔を上げ
一瞬コイツのいつも含みを持たせた言い方にイラつきながらも
アルバムを手に取りページを荒っぽくめくった。
クラスは全部で5。
一人だけ安西という名前はあったが…
そいつは女だった。
今確信に変わる。
兄貴の死後…
この部屋に入り…
データを消していったのは…
あの男。