ALONE
『ジン!!お前ちょっとそこどけ!!』



俺は訳もわからず椅子から立ち上がった。



シュウジは駆け込むように机に駆け寄り



俺に微笑んだ。


『お前の兄貴…




案外やる奴やで。』




そう言うとシュウジは机の裏側を指差した。



そこには




ガムテープで全体を覆われた




何かが貼られていた。




『…剥がすで?』



シュウジは俺に聞くと



勢いよくガムテープを剥がした。





そして






ガムテープの粘着面には…






鍵が一つおさまっていた。



『…なんの鍵やこれ。』



その時





何かが俺の頭に過ぎる。




俺は…







その鍵を…






どこかで見たことがあるはず。
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