ALONE
一体どこで?





記憶をたどる。





『…FXのスペアキーちゃうよな?それにしちゃちょっと大きめやし。』


違う。




違うんだシュウジ。



俺はこの鍵を知っている。



『家に鍵使わんと開けられんもんとかあるか?』



俺は考えながら答える。



『…いや…ない。』




俺は鍵を手にとった。



裏返す。



そこに刻まれた数字。




46













………!!





その数字によって




今まで思い出すことすら意味のなかった過去の記憶が蘇る。




あれは俺がロクに行ってなかった中学時代。


俺は朝普通に学ランを来て家を出る。



もちろん学校に行く気はない。



ただ朝学ランを着て家を出れば



じぃさんは俺が学校に行ったと思うのが普通だろ?



後々じぃさんは全て知っていたとわかるのだが…



今はそんな話じゃない。



とにかく俺は学校には行かなくても必ず学ランを着て家を出ていた。
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