ALONE
そして駅の公衆トイレに向かう。



なんのため?



着替えるためだよ。



昼間っから学ラン来た中学生が町を出歩いてたら



お巡りに職質かけてくれって言ってるようなもんだ。



そして私服に着替えると…



俺は学ランを詰めたスクールバッグを…




預けたんだ。




そう。




あの場所に。








『…シュウジ』



『なんや?』



『駅だ。』



『…あ?』





『駅のコインロッカーだ!!

間違いない!!

そこの46番に兄貴が残した何かがある!!』



シュウジは俺を見ると



右手の人差し指で



俺の額を突き



笑う。



『ジン…お前かなりキレとるやないか♪』



しかしシュウジは次の瞬間椅子に腰掛けると



俺に現実を言った。



『ただな…


もしホンマにコインロッカーだとしたら…


最悪やで。』



…意味がわからなかった。


『いや…なんでだよ!?


場所がわかったんだぞ!?』


シュウジは大きくため息をつく。
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