ALONE
俺達は会社帰りのサラリーマンやOLがごった返す駅にやってきた。


近くの噴水のある公園では大音量のHip-Hopの音楽に合わせて若い男女が踊ってる。


ベンチにはホームレス。


いつもと変わらない景色だ。



『さてジン、案内してや。』


俺はシュウジの前を歩き


あのコインロッカーへと向かった。


公衆トイレの入口を通り過ぎ


券売機の前を通り過ぎ


まっすぐにあのコインロッカーへ。


淡いクリーム色


不規則に差し込まれている鍵。






『ここだ。』



とシュウジに告げる。



俺は番号を指でなぞりながら目当ての番号を探す。




46番のコインロッカー。









『おい…ジン』






俺は言葉を失う。



『お前コレ…




30番までしかないで?』
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