ALONE
俺は机を蹴り坂戸の胸倉を掴んだ。
『言えよ』
『わかったわかった!言うから!だから落ち着いて!』
坂戸から手を離し
机を戻し
坂戸を空き教室に連れて行った。
『で?』
『いや…ホントにこれ噂なんだけど…』
『前置きが長ぇよ』
『ゴメン…あのさ、トオル先輩の…好きだった人…いや恋人だったのかな、その人が学校辞めさせられて…それでブチ切れちゃったらしいんだ。』
…初耳だ。
あの笑顔からトオル先輩がキレるなんて想像がつかない。
『なんでその女は退学になったわけ?』
『噂が広がったから…』
『なんの?』
『トオル先輩とデキてるって』
『は?なんだそれ?別にデキてたっていいだろ。』
『マズかったんだよ』
『何が?』
『その女…教師だったんだ』
『…!?』
『しかも…結婚してた』
言葉を失うというのは
こんな感じなのかな。
坂戸を教室に返した後も
俺はしばらく放心状態だった。
『言えよ』
『わかったわかった!言うから!だから落ち着いて!』
坂戸から手を離し
机を戻し
坂戸を空き教室に連れて行った。
『で?』
『いや…ホントにこれ噂なんだけど…』
『前置きが長ぇよ』
『ゴメン…あのさ、トオル先輩の…好きだった人…いや恋人だったのかな、その人が学校辞めさせられて…それでブチ切れちゃったらしいんだ。』
…初耳だ。
あの笑顔からトオル先輩がキレるなんて想像がつかない。
『なんでその女は退学になったわけ?』
『噂が広がったから…』
『なんの?』
『トオル先輩とデキてるって』
『は?なんだそれ?別にデキてたっていいだろ。』
『マズかったんだよ』
『何が?』
『その女…教師だったんだ』
『…!?』
『しかも…結婚してた』
言葉を失うというのは
こんな感じなのかな。
坂戸を教室に返した後も
俺はしばらく放心状態だった。