ALONE
シュウジは俺の胸をグーで力強く小突く。




『お前はやっぱり最高のパートナーや!!』



俺はシュウジの小突きにむせながら笑う。




『…そりゃどうも』



『ただな…お前勿体振り過ぎやで♪』




俺はシュウジに優越感に浸りながら言う。



『…どっかの…ニセ関西人に似たんだよ』



シュウジは笑う。



『誰のことか全くわからんわ♪』



俺達は今時ハイタッチなんかして喜びを表現した。



その後




簡単な手続きを済ませて



CD−Rを持って管理所を出た俺達は



そのまま近くの漫画喫茶へと向かった。



瀧本に与えられたマンションにもパソコンはあったし…



ウチの兄貴の部屋のパソコンを使うことも出来たが…



俺達は一分一秒でも早くこのディスクの中身を知りたかった。



俺達は15分100円の基本料金で漫画喫茶に入り



薄暗いフロアの中を指定されたブースへと向かった。
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