ALONE
2畳ほどある二人用のブース。




パソコンのスイッチを押し




俺達は画面が立ち上がるのをリクライニングチェアにもたれて待った。





『…緊張やな。』






『あぁ…』





回線が早いせいか画面はすぐに立ち上がった。







俺はケースから取り出したCD−Rをセッティングする。








クリックしてデータを開いた。







画面が開く。





俺達は画面に見入る。













『…なんやこれ?』





画面に羅列されたカタカナ表記の文字と数字の数々。








『…これ名前と…何かの番号?』





『…せやな。それもかなりの数やで。』





『…多分…これが何かしら重要な手掛かりなんだよな。』








シュウジは画面から何かを感じ取る。





『…ジン。



もし俺の考えが当たっとったら…



これ相当ヤバイ代物やで。』





『…ヤバイ代物?』



シュウジは画面を閉じ


ディスクを取り出す。





『今はまだ言えんわ。


ただ…



ちょっとこれ預かるで。』
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