ALONE
『ちょ…お前待てよ!!』



シュウジは瀧本から用意されたマンションの鍵を俺に放る。



『先帰っといてくれや。



俺ちょっとこれ持って知り合いのとこ行ってくるわ。』




超自己中再び。




『は?俺何してりゃいいんだよ!』




シュウジはキョトンとする。



『何って…




漫画読んで適当に帰りや♪』




シュウジはそう言い残して漫画喫茶を去った。





『…あいつ』




俺は一人では広すぎるブースのリクライニングに再び座るとタバコに火をつけた。




画面に表示されたものをまぶたの裏側で克明に思い返す。




上からアイウエオ順に並べられたカタカナ表記の個人名…




何を意味するかわからない不規則に羅列された数字…




いくら考えても俺にはサッパリだった。




俺は頭を掻いてタバコを灰皿に擦りつけ




伝票を手に持ってブースを出た。
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