ALONE
家に帰るとじぃさんは出掛けていたようだった。


ちょうどいい。


もう言い訳を考えるのは面倒だった。


俺は兄貴の部屋へ。






パソコンの電源を入れて




兄貴のベッドに座る。




このパソコンは漫喫のパソコンとは違う。


Windowsは95だし


ADSLなんてシャレたもんは備え付けてない。


シュウジと来た時も起動するまで5分以上かかった。













なんだろうこの気分は。




確信があるんだ。



パスワードは絶対に解けると。



だから別にこの待ってる時間も苦じゃない。




その時ポケットで携帯のバイブが鳴った。




着信中→シュウジ




俺は一回舌打ちをして




電話に出た。




『…ハイ』



【ようジン。なんやお前…えらい不機嫌やな♪】



『…あぁ…誰かにせっかく掴んだ手掛かり持ってかれて…そのまま3日も放置されてたからな』



【まぁそう言わんといてや♪収穫はあったで。】



『…収穫?』
< 193 / 306 >

この作品をシェア

pagetop