ALONE
【そや。前に俺が別件のある事件の調査を知り合いに依頼した言うたやろ?】



『…あぁ』



その時パソコンの画面が立ち上がった。



俺はマウスを動かしながらシュウジの話を聞く。



【その調査がやっと終わったみたいなんや】



『そうか…』



半ばシュウジの話を適当に聞きながら俺はメールフォルダをクリックした。



パスワード入力画面が出る。



俺は一文字ずつキーを押す。



【あぁそれとな!ディスクに入っとったデータの意味わかったで!】



『…ふ〜ん』



K…



【あ?お前いつまでスネとんねん】



A…



【つーかお前今どこや?】



W…



【もしもーし!ジン!榊ジン!聞いとんのかコラ!】



A…



『あ〜…お前ちょっとうるさい』



S…



【うるさい!?お前何言うとんねん!?】



A…



『だからさ…ちょっと黙っててくれ』



K…



【だから今お前どこで何しとんのや!?】



I…



『…家』



F…



【家!?家でお前何しとんねん!】



X…



『…兄貴に会いに』





ENTER
< 194 / 306 >

この作品をシェア

pagetop