ALONE







シュウジは俺の話を聞いて黙りこむ。



俺は続けて自分の考えを言った。



『多分アケミってのが兄貴殺しに何かしら噛んでるってのと…

恐らく水商売系の女だってのは間違いないと思うんだけど…

そこから先は俺もわからない。

シュウジ

お前どう思う?』




シュウジは沈黙を破る。




『…お前の読みは多分当たっとるで。

恐らくそいつ雇われたな。

何か大きな見返りかなんかを得て。』



『まぁ…裏にそれだけの連中がいるってんなら

アケミって奴が単独で動いて殺したとは考えにくいよな。』




またしばしの沈黙…





『なぁジン』



シュウジは笑う。



『楽しい犯人捜しになりそうやで♪』



…?




『なんでだよ』




シュウジは立ち上がる。



『明日の夜からこの町全部のキャバクラ回るで。』



『は!?』



『アケミゆう女を捜すんや。

こっからは自分の足使って捜すしかないやろ。

いやぁ…



明日からは大変やで♪』









なぁシュウジ君…





あなたはどこまでがマジなのさ。
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