ALONE
ある日澤井裕子は先輩を誰もいない部室に呼び出し


噂の女のことを我慢出来ずに尋ねた。


先輩は何も言わず澤井裕子を優しく抱き寄せ







キスをした。




『俺はアンタが見てくれるから走るんだよ』



そう耳元で囁き



先輩は教師と生徒という壁を崩した。


二人は罪悪感を感じながらも


幸せを感じていた。


この地球で偶然出会った自分の好きな相手が


自分のコトを好きでいてくれる。


世の中のカップル達にも言えることだが


それは奇跡と呼ぶに1番相応しい事象なのかもしれない。


ただ残念なことに…


二人の幸せはそう長く続かなかった。
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